菌糸飼育 VS マット飼育

ショップを運営していて、お客様から一番よく質問されるのが、
「菌糸でないとダメですよね??」 「菌糸でないと大きくならないよね??」
と、言った質問です。
確かに5〜10年以上前までは、菌糸が絶大なる効果を上げていたのは
事実ですが、ここ数年来のマットの品質向上により、現在では「どちらが
良い」とは言えない状況となっております。

昔はマット飼育では、成長が遅く、成虫も小さくなると言われ続け、
逆に菌糸飼育では、成長が早く、大きく羽化すると言われておりました。
現在でも上手く菌糸の力を最大限に引き出せば、マット飼育よりも
大きくなるかもしれませんが、ほとんど差はないかと思います。

菌糸飼育の利点としましては、まず交換の目安が付けやすい事です。
ビン底から菌糸が幼虫に食べられて行き、2/3ぐらい喰い上がった時に
次ぎのビンへと幼虫を移し変えるだけで成虫まで育ちます。
これに引き換え、マット飼育の場合は交換の目安が付けにくく、
約1〜3ヶ月周期で次ぎのマットへと移し変えるしか方法がありません・・・

欠点としましては、菌糸飼育の場合、少数ですが外側をほとんど食べずに
中身だけを食べる幼虫がいると言う事です。
この場合、外見からは、ほとんど食べられていないように見えますので
交換のタイミングが遅れてしまう可能性が高くなります。
逆にマット飼育では、定期的に交換するので、交換が遅れてしまう危険は
回避出来ます。
まぁどちらも定期的に交換するのが良いかと思いますが・・・・

次はコストの問題です。正直これが一番大きな問題です・・・
最近では安価な菌糸ビンも出回り、かなり安くなったと思います。
それでもマットに比べれば、まだまだコスト高となっております。
正直、パラワンヒラタ等の大食管の幼虫を菌糸飼育した場合、
交換、交換、また交換の大コスト高となったあげく、最後に死亡(ToT)や
交換した瞬間に蛹化するといった悲しい結末もあります(^o^;;;

最後に「いったいどちらが良いのか??」と、なると間違いなく言える虫は
オウゴンオニ、タランドゥスは菌糸でないとダメです!
ツヤクワガタはマットでないとダメです! しかございません(^o^;;
数年前までは、ミヤマは菌糸は厳禁でしたが、最近ではOKですし、
時代は移り変わるので、そのうちオウゴンオニ用マットやツヤクワガタ用
菌糸等が発売されるかもしれません。
まぁとにかく愛情いっぱいに育ててあげれば、菌糸でもマットでも大きな
成虫を羽化させる事は、十分に可能です。